2012年4月1日、座間市栗原中央に開設したグループホームです。 アットホームな雰囲気で、入居者様がいつまでも笑顔でいられる介護を目指しています。| グループホーム イー・ケア座間

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2015年5月24日日曜日

ズバリ!!解説

ズバリ!!解説シリーズ第6弾

今日はイー・ケア座間便り5月号に掲載した

「グループホームをズバリ!!解説」を公開します。




「グループホーム」をズバリ!!解説


「グループホーム」とは、病気などで専門スタッフによる支援が必要な人が、少人数で家庭的な雰囲気で生活できる施設です。「グループホーム」には障害者を対象にしたものと、認知症高齢者を対象にしたものがあります。

グループホームは今から約300年も前の18世紀にイギリスで誕生したと言われています。当初は精神病患者のための施設で、認知症高齢者を対象にしたグループホームは1980年代にスウェーデンで誕生しました。これまで、寝かせきりであった介護から、民家を改築し少人数での共同生活を行う「グループリビングケア」を取り入れ、入居者が役割を持って生活できるようにしたのが始まりとされています。日本では1990年ごろからつくられ、1997年に「認知症グループホーム制度」が制定され、2000年に施行された介護保険で「介護サービス」としてのグループホームが誕生しました。厚生労働省の調査によると、2000年に全国で675か所のグループホームが存在していましたが、翌年には2倍、10年後の2010年には15倍にも増加しています。現在は全国で約12,000か所のグループホームがあります。

グループホームは介護保険を利用したサービスですので、運営・設置基準が明確に規定されています。グループホームは一つのフロアーを1居住地と見なします。2階建ての建物であれば、1階と2階をそれぞれ居住地としこの居住地を「ユニット」と呼びます。入居の定員はユニット毎に5人以上9人以下と定められています。居室は4.5畳以上の個室で、「居間」「食堂」「台所」「洗面設備」「浴室」「トイレ」「事務室」がユニット毎に設置されていなければならず、立地についても「住宅地」でなければなりません。認知症の専門施設ですので、入居の対象者は「認知症と診断されている」ことが必須条件です。

この他にも職員の人数や第3者による評価、地域との関わりも詳細に規定されています。介護保険による誕生から15年が経過し、グループホームのスタイルも変わってきています。誕生当初は比較的軽度の方を対象としていましたが、近年は重度化しても対応できるよう平成18年に「医療連携体制加算」、平成21年には「看取り介護加算」が創設されました。医療ニーズの高まりとともに、グループホームを「終の棲家」とする意向に配慮した結果と言えます。

グループホームと対照的であった「特別養護老人ホーム」もグループホームを模範にした少人数制の「ユニット型」が増えています。今後のグループホームの課題としては、それらの施設とは異なった80年代にスウェーデンで誕生した「認知症に特化した専門施設」であることが求められていると言えます。

 

ズバリ!!

~グループホームは認知症介護のエキスパートとして期待されている~
次回は、認知症と密接な関係「脳について」をズバリ!!解説します。